イギリスのスパークリングワインを楽しもう! Rathfinny Estate訪問記

ラスフィニーアイキャッチ画像 Food

この記事ではイギリスのスパークリングワインのワイナリー訪問体験をご紹介します。イギリスにワイナリーがあるの?と思われるかもしれませんが、最近イギリスのワインが注目を集めているのをご存知でしょうか?特にスパークリングワインは、その品質の高さと独特の風味で世界中のワイン愛好家を魅了しています。こちらでもワイナリー訪問の様子を動画で紹介しています。

イギリスのワイン産地

イギリスのワイン生産は主に南東部のケント州やサセックス州で行われています。この地域は、チョーク質の土壌と適度な気候がフランスのシャンパーニュ地方と似ており、高品質なブドウの栽培に最適です。特に近年の温暖化の影響も相まって、イギリス南東部がぶどう栽培に適した地域になっているようです。

イギリスのスパークリングワインの特徴

イギリスのスパークリングワインは、伝統的なシャンパーニュ製法(瓶内二次発酵)で作られています。その結果、細やかな泡立ちと豊かな風味が特徴です。リンゴや洋梨、柑橘系のフレーバーが感じられることが多く、酸味とバランスの取れた味わいが魅力です。

おすすめのワイナリー3選

  1. Nyetimber(ナイティンバー) イギリスのスパークリングワインの先駆者として知られるNyetimberは、1988年に設立されました。シャンパーニュと同じ品種のブドウ(シャルドネ、ピノ・ノワール、ピノ・ムニエ)を使用し、伝統的なシャンパーニュ製法でスパークリングワインを生産しています。優れた品質とエレガントな味わいで、国内外で高い評価を受けています。特にNyetimber Classic Cuvéeは、その細やかな泡と複雑な風味が特徴で、多くの愛好家に支持されています。最近では、日本のワインバーやレストランでも見かけることが多くなり、その知名度と人気がますます高まっています。
  2. Ridgeview(リッジビュー) 1995年に設立された家族経営のワイナリーであるRidgeviewは、イギリスのスパークリングワイン業界において重要な役割を果たしています。彼らのワインは多くの国際的な賞を受賞しており、その品質の高さが証明されています。特に、Ridgeview Blanc de BlancsやRidgeview Fitzrovia Roséは、そのフルーティーでフレッシュな風味が楽しめると評判です。また、彼らのワインは多くの公式イベントや王室の行事でも提供されており、信頼と高い評価を得ています。家族経営ならではの温かみと情熱が詰まったワインを提供し続けており、ワインツーリズムも盛んで、ワイナリー見学や試飲が楽しめます。
  3. Rathfinny Estate(ラスフィニー・エステート) サセックス州に位置するRathfinny Estateは、2010年に設立された新進気鋭のワイナリーです。広大な600エーカーのブドウ畑を擁し、環境に優しい持続可能な農業を実践しています。Rathfinnyのスパークリングワインは、特にその洗練された味わいで多くの賞を受賞しており、英国国内外で高い評価を得ています。代表的な製品には、Rathfinny Blanc de BlancsやRathfinny Roséがあります。これらは、細やかな泡とバランスの取れた酸味が特徴で、特別な瞬間を華やかに彩る一本です。また、ワイナリーでは見学ツアーや試飲セッションも提供しており、訪問者は美しい風景の中でワインの製造過程を学びながら、Rathfinnyのワインを楽しむことができます。その上、宿泊施設やレストランも併設されており、ワイン愛好家にとって理想的な滞在先となっています。

Rathfinny Estate訪問記

3つ目のRathfinnyに一晩宿泊して見学ツアー、試飲、地元の食材を使った食事を楽しんできた体験を基におすすめポイントやアクセスなどを紹介します。私たちは今回”Escape to Sussex”というプランを選びました。

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アクセス

今回はロンドンからレンタカーを借り、途中高速道路を使う道を利用して所要時間は2時間半程度でした。
電車で行く場合はSeafordという駅からタクシーを利用するルートがおすすめで、電車とタクシーの乗車時間はそれぞれ2時間程度と15分程度です。

ブドウ畑と生産施設のツアー

15時からRathfinny Estateのガイドによるツアーが始まりました。ブドウ畑を歩きながら土地の特徴、イギリスのスパークリングワイン生産の歴史、創業者のバックグラウンドや想いなどを聞きます。その後ブドウの木を見ながらワイナリーの年間スケジュール、品種の特性などの説明がありました。私たちが訪問した5月には蕾をつけていました。なお、Rathfinnyは買いブドウは使用せず全て自社畑生産のブドウでワインを生産しているそうです。その後屋内へ移動し、プレス機・ステンレスタンク・樽などの生産施設の説明を受けます。

試飲

約1時間半のガイドツアーの後はお待ちかねの試飲です。エステート内でしか購入できないスティルワイン1種類と、スパークリングワイン3種類を試飲します。

ラスフィニーワイナリーの試飲ワイン

食事

夕食は乾杯のスパークリングワイン、前菜、メイン、デザートの3コースメニューでした。それぞれ数種類から選択できます。食材は地元産のものにこだわったカジュアル創作フレンチといったところでしょうか。

ラスフィニーの夕食ラム

朝食も数種類から選択でき、シャクシュカという中東の卵料理をいただきました。

ラスフィニーの朝食シャクシュカ

部屋

お部屋はコンパクトながら可愛らしい内装とワイナリーを眺むロケーションが印象に残りました。部屋によってインテリアや眺めが異なり、予約の際に部屋を指定することができます★

ラスフィニーの部屋の窓からの景色

ワイナリーと食、また近隣のセブンシスターズなどの自然を楽しむこともできとても充実した1泊2日の小旅行となりました。

セブンシスターズ

まとめ

イギリスのスパークリングワインは、その品質と風味の高さから、シャンパーニュに引けを取らない魅力を持っています。特にRathfinny Estateのような新進気鋭のワイナリーが増えており、ますます目が離せません。ぜひ実際にワイナリーに足を運んでイギリスの新たなワイン文化を楽しんでください!

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