イタリアトスカーナ地方の銘醸地、キャンティクラシコにある名門オシャレワイナリーであるAntinori nel Chanti Classicoの見どころ、アクセス、テイスティングツアーの紹介をしています。
写真はこちらにも載せています♪
トスカーナ地方のワイナリー建築協会とは?
せっかく海外でワイナリーに行くのであれば当日までどのワイナリーを訪問するか分からないツアーに参加するのはやめて、自分で選んだこだわりのワイナリーを訪問してワインだけではなく建築や景観も楽しみたくないですか?
私たちはそんな思いで建築という切り口から今回の旅における訪問先選びました。普通のワイナリーツアーに飽きた方にも参考になれば幸いです。
トスカーナでは14のワイナリーが有名建築家とコラボレーションし、「ワイン x 建築 x 観光」をうまく組み合わせています。この協会は「Toscana Wine Architecture」と呼ばれています。
この協会についてはこちらの記事で詳しく紹介されています。
著名建築家が設計!景観やエコにも配慮したデザイナーズ・ワイナリー
Toscana Wine Architectureに関してはこちら。
Toscana Wine Architecture – Home En
Antinoli nel Chanti Classicoの見どころ
このワイナリーの見どころは何といってもブドウ畑と一体化している建物です。7年の歳月をかけて建てられたワイナリー、写真にあるような螺旋階段やセラーとティスティングルームが一体化している空間など一見の価値があります。ぜひ実際に訪れてみてください。
螺旋階段
テラス
樽
テイスティングルーム
温度と湿度の調整を効率的に行うよう設計された、セラーのテラコッタの壁と、浮いているように見える前衛的なデザインのテイスティングルーム
フィレンツェからAntinoli nel Chanti Classicoへのアクセス
フィレンツェ市内からだとタクシー、NCC(ドライバー付レンタカー)、UberBlackのいずれかを利用するのが良いと思われます。
タクシー
トラブルを避けるためにも必ず認定タクシーを使いましょう。私たちはワイナリーに教えてもらった二つのタクシー会社のうちの一つを利用しました。タクシーの予約は色々と条件があり難しかったです…。TaxiAppというアプリがあるのですが、前日からしか予約ができません。また、このアプリでFirenze市内→Antinoriで前日夜に予約したものの、数分後にタクシー会社からキャンセル通知が来てしまいました。高速道路を使用する距離ではアプリでの予約ははじかれてしまう可能性もあるようです。そのため、行きには結局前日夜にタクシー会社へ電話し、ホテルの前まで来てもらうよう予約しました。ワイナリーからフィレンツェ市内への帰りも予約したかったのですが、家もしくはホテルの住所に対してしか予約はできないと言われ、ワイナリーの場合は乗りたいその時に電話するように言われてしまいました。なお、帰りは同じテイスティングツアーに参加していた夫婦とタクシーをシェアして市内まで帰ることができ結果オーライでした。ツアー後に電話し、その約20分後には乗車できました。料金は有料道路を含め片道60ユーロ程度、所要時間は30分程度でした。
NCC
トスカーナにはいくつもNCCの会社があるようです。時間制で貸切でき、定額で好きなところを回ってもらえるメリットがあります!半日で400ユーロ〜程度、8人ほど乗れるベンツなど高級感のある車を使っている会社が多そうでした。一箇所だけでなく複数のワイナリーを回りたい場合、人数が多い場合、ワイナリー以外にも他の街やオルチャ渓谷などを一日で効率的に回りたい場合には良い選択肢です。
UberBlack
イタリアでは2024年現在通常のUberやBoltのようなサービスはなく、UberBlackという高級ラインしか認められていないようです。アプリで予約できるメリットはありますが、料金はタクシーよりやや高く70〜80ユーロかかるようでした。また、すぐに乗車する場合はAntinoriなどフィレンツェ市外への車も手配できますが、時間指定や予約をしようとすると筆者の場合は先に進めなかったです。
Antinoli nel Chanti Classicoのワイナリーツアーとテイスティングワイン
ワイナリーツアー、テイスティングツアーは2024年現在では4タイプ用意されています。
私たちはVisitationBottaiaという4種類のワインをテイスティングするツアーをオンラインで予約して訪問しました。予約の際に英語のツアーを選ぶことができます。所要時間は2時間、1人70ユーロです。冬の平日で10人程度の参加者に対してガイドが2名つきました。
初め10分くらいのアンティノリ家の説明やファミリーメンバーのインタビュービデオは正直退屈ですが、その後のツアーは面白くなっていくので安心してください。笑
ファミリーの説明の後にセラー内の案内が始まり、小樽が置かれた部屋からスタートします。最初のエリアでは気温や湿度を保つ建築や特殊な素材、壁の作りの説明などがありました。
次に大中小さまざまな大きさのステンレスタンクがある部屋に移ります。ここでは発酵の手順や長さ、アッサンブラージュのタイミング、熟成期間などについて聞きました。
その後の大樽の部屋ではキャンティ、キャンティクラシコ、リゼルバなどそれぞれに求められるブドウの種類、サンジョベーゼの割合、熟成期間の違い、樽のメンテナンス方法などを分かりやすく説明してもらいました。
ツアーの締めはいよいよお待ちかねのテイスティングです。上にもセラーから見た写真を載せていますが、テイスティングルームがこれまた芸術的な空間で素敵です!
この日のテイスティングラインナップは以下の4種類でした。
- ロゼ: A
- 赤:Villa Antinori Chanti Classico
- 赤:Marchese Antinori Chanti Classico Riserva
- 赤:Badia A Passignano Chanti Classico Gran Selezione ← サンジョベーゼ100%でめっちゃ美味しい。ツアー後購入しました。
ツアー終了後まだ余裕がある!という方は追加で料金を支払い(グラス5〜30ユーロ程度)、他のワインもテイスティング可能です。上記4種類を含め、15種類程度のテイスティングアイテムが用意されていました。
また、ツアーではワイナリーのすばらしい外観を見て回るパートはなかったです。そのため、早めに到着して見ておくか、終わってからゆっくり見て回ることをおすすめします。
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